2020-03-09 故里(ふるさと)の梅 「人はいさ心も知らずふるさとは 花ぞ昔の香ににほひける」紀貫之 久しぶりに訪れた長谷寺。 いつもの宿の女主人が、「お久しぶりね。私は変わらずあなたを待っていたのに、私のことなんてすっかり忘れてしまったのでしょう」と、声をかけてくる。紀貫之は、「いやいや どうだか、人の心なんてあてにならないよ。でもふるさとの梅の花は、変わらずよい香りで迎えてくれるものだ」と、返したという。 その故里の梅の木が、長谷寺の境内にあります。 なんとか花が残ってくれていました。