葭風会だより

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故里(ふるさと)の梅

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「人はいさ心も知らずふるさとは 花ぞ昔の香ににほひける」

紀貫之


久しぶりに訪れた長谷寺
いつもの宿の女主人が、「お久しぶりね。私は変わらずあなたを待っていたのに、私のことなんてすっかり忘れてしまったのでしょう」と、声をかけてくる。

紀貫之は、「いやいや どうだか、人の心なんてあてにならないよ。でもふるさとの梅の花は、変わらずよい香りで迎えてくれるものだ」と、返したという。


その故里の梅の木が、長谷寺の境内にあります。
なんとか花が残ってくれていました。

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