葭風会だより

(かふうかいだより) 季節を感じてひとりごと 教室のお問い合わせ等はkafukai.hayakawa@gmail.comへどうぞ。

お稽古再開

半年ぶりにお稽古再開しました。

まだ組香はできませんが、少しずつ進んでいきたいと思います。

なにより、皆様の元気なお顔に会えて、これほど嬉しいことはありません。

健康であること、平和であることに感謝しつつ、今日の反省タイム…

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末の松山

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「契りきなかたみに袖をしぼりつつ 末の松山涙越さじとは」

(お互いに泣いて涙に濡れた着物の袖を絞りながら、固く約束したのに・・
末の松山を波が越すことなんてあり得ないように、決して心変わりはしないと。)

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仙台市の隣、多賀城市の海から程近くの小高い丘に立派な松の木。
長い年月 この地の民を守ってきた末の松山。
都の人々の憧れの地。
やっと来れました。

閑かさや

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通称 山寺。
正しくは宝珠山 立石寺といい、860年 清和天皇の勅願によって慈覚大師が開いた天台宗のお山です。


松尾芭蕉は1689年7月にここを訪れ、
「閑かさや岩にしみ入る蝉の声」と読みました。


蝉がわぁんわぁん鳴いていると、うるさいはずなのに、どうして閑かさや・・?


その答えは、ここを歩くと五感で感じます。
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夏の名残りの蝉の声が響いていました。

鹿の声

「山里は秋こそことにわびしけれ 鹿の鳴く音に目をさましつつ」壬生忠岑


(山里は秋こそひときわ寂しさを感じます。鹿の鳴き声を聞くたびに、目をたびたび覚まして眠れずにいます)


昨晩、この秋初の鹿の声を聞きました。

日中はまだまだ厳しい暑さが続いていますが、少しずつ秋が近づいてきていて、ちょっと切なく寂しく感じます。

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教林坊へあがってゆく道

夏の終わり

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なんだか寂しい8月最終日。

今日で閉園されるとしまえん。
大津の西武百貨店、神戸のそごう百貨店も今日で終わり。

私は2月末から自粛しており、桜色の着物も萠色の単も、絽も紗も麻も、箪笥に眠ったまま、夏が終わろうとしています。


でも9月からは少しずつ前に進みたいと思います。

感染対策を充分に、各教室工夫しながらはじめて参りますので、どうぞ宜しくお願いいたします。

夕日

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夕立のあと少し空気が入れ替わり、涼やかな風。

夕日が夏色から秋色に移り変わりつつあります。

七夕

昨日は旧暦7月7日、七夕でした。

まもなく沈もうとしている美しい月の写真を送ってくださいました。

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牽牛と織女は7月7日の夜、天の川を渡り逢いにいきます。
鵲(かささぎ)が羽を広げて並び、橋をつくってくれるとか、
月の舟に乗って渡るというお話などが伝わります。


ふと頭に浮かんだ歌

「由良の門をわたる舟人かぢをたえ ゆくへも知らぬ恋の道かな」

舵を失った舟が波間を漂うように、私の恋もどこへ辿りつくともわからずに漂っています…


牽牛と織女は出逢えたかしら。。


舵と梶をかけて、七夕には梶の葉に願いをしたためて飾ります。

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