2015-10-01 神無月 「神無月くれやすき日の色なれば 霜の下葉に風もたまらず」藤原定家 今日から10月。 昔は旧暦10月から冬の始まりでした。 昼の時間が短く、弱々しい光の色。 草木の下葉に付いた霜がなかなか融けず、葉を枯らしてしまい、モノトーンの世界を作りあげてゆく。 そこには風も通らないくらい、枯葉が重なり合っている・・という景色でしょうか。 俊成と定家が確率した幽玄の世界。 その精神が「侘びさび」に繋がっていきます。 これからどんどん日暮れが早くなります。 鹿も鳴きはじめ、もの悲しさが募ります。