葭風会だより

(かふうかいだより) 季節を感じてひとりごと 教室のお問い合わせ等はkafukai.hayakawa@gmail.comへどうぞ。

2015-01-01から1年間の記事一覧

芸事の神様

彦根市の千代神社は芸能・芸事の神様が祀られ、全国から多くの芸能人が参拝に来られる神社です。 ご祭神は天宇受売命(あめのうずめのみこと)。 天照大御神(あまてらすおおみかみ)が天の岩戸に隠れてしまい世の中が暗闇となった時、岩戸の前で舞を舞い天…

メタセコイヤ並木

新・日本の街路樹百景のひとつ 琵琶湖北 高島市マキノのメタセコイヤ並木。 昨日はまだ綺麗な緑でした。 11月末にはこんな感じになるそうです(高島市HPより) そして雪が降ると・・ こんなに美しい景色が見られるのなら、これから寒くなるのも楽しみですね♪ま…

紅葉ふみわけ

紅や黄色に装っていた山が、眠りの準備を始めました。 ざくっ ざくっ 落ち葉の絨毯を歩いてきました。 奥山に紅葉ふみわけ鳴く鹿の 声聞くときぞ秋は悲しき

立冬

暦の上ではもう冬。 冷たい雨の降る日となりました。 昨日は両親と静岡へ。「田子の浦にうちいでてみれば白妙の 富士の高嶺に雪はふりつつ」この歌の景色が見たくて、三保の松原を歩いてみましたが、 富士山はかすんで見えませんでした・・空気が澄んでいた…

秋の滋賀遠足

昨日は暑いくらいの陽気の中、秋の遠足33年ぶりに再会する中学の同級生もご一緒に、 むべ狩り、日牟神社近くの京料理 宮前 でお食事、香りで楽しむ紅葉狩り。 最後は教林坊へ しっとりした深緑と恥じらうような紅が美しいお庭でした。紅葉の見頃は11月後半で…

にぎり墨

創業1577年 400年以上続く墨のお店 奈良「古梅園」へおじゃましてきました。 毎日毎日 純植物性油に火を灯して煤(すす)を取る部屋。 炎が見えますか? 気の遠くなる作業です。 その煤(すす)と膠(にかわ)を混ぜて練り、型にはめて墨を作ります。 出来上がった…

京都ぎらい

井上章一氏 専門の建築史・意匠論のほか、美人論、関西文化論など広い分野にわたる著書がたくさんありますが、先月出版になったばかりのこの本「京都ぎらい」は、こんなに過激なこと書かはってもええんやろか・・ けど怖いもん見たさに もうちょっと覗いてみ…

時雨

久しぶりに雨の降る冷たい朝を迎えました。 「いかなればおなじ時雨にもみぢする 柞(ははそ)の森の薄く濃からん」冷たい時雨によって美しく色づく木の葉、 柞(ははそ)の森は、同じ時雨にあたっていても、濃淡さまざまに色づくのはなぜだろう・・ 柞(ははそ)…

霜月

霜月・・その名の通りの キュッと冷える朝になりました。朝晩の寒さが増してくると、日中のお日様の暖かさが心身に染み渡りますね。小春日和・・旧暦10月 新暦では11月に使う言葉です。

神無月尽

10月も終わりですね。秋から冬へと変わりつつあるこの頃。霜柱というお花。 照り葉などと一緒に活けて、秋の名残と初冬の景色を表現します。

むべなるかな

昔々、蒲生野に狩りに出かけた天智天皇が、8人の男子を持つ健康な老夫婦に出会いました。 「汝ら如何(いか)に斯(か)く長寿ぞ」と尋ねたところ、夫婦はこの地で取れる珍しい果物が無病長寿の霊果であり、毎年秋にこれを食するためと答えました。 賞味し…

透ける美

薄いおぼろ煎餅の間に餡を挟んだこのお菓子、麩焼き煎餅をひとつひとつ包丁で 薄く半分に削ぐことによって、この表面のホロホロが出来上がるそうです。挟んた餡の色がうっすらと透け、柔らかく季節感を表すお菓子。 人の手間が美しい文化を伝えている品です…

和菓子の美

昨日は播州清水寺で秋の香会がございました。「百人一首の世界 月を愛でる」というテーマで作られたお菓子 西脇の岩井堂製 錦秋きんとんの上に、蒸し羊羮のお月様に、淡雪で作られた雲。皆さんの嬉しそうなお顔(^^) さて、播州清水寺では11月6日から紅葉ライ…

今宵は十三夜

「秋風にたなびく雲の絶えまより もれいづる月の影のさやけさ」雲の切れ間から溢れだす月の光、なんて透き通っていることでしょう。皆さんのところから、美しいお月様 見えていますか?

霜降

またひとつ季節が進み、「霜降」になりました。秋が一段と深まり、初霜の便りが聞かれる頃です。 明日の朝はかなり冷えるとか。そろそろ冬支度。 灯油を買ってきました。

木の間の月

「木の間よりもりくる月の影見れば 心づくしの秋は来にけり」 (木の葉や枝の隙間から洩れてくる月の光を見ると、物悲しい秋が深まってきたんだなぁ。) 夏の間は月の光も通さなかった木立の繁みの盛りが過ぎ、なんともなしに物悲しい季節。 月の光に「心づく…

京の誕生日

桓武天皇が長岡京から京へ都を移された日、794年10月22日。毎年 京都の誕生日である10月22日に、時代祭が行われます。 今日は爽やかな秋晴れの元、各時代の衣装や道具を身にまとった人々の行列が進みました。 ということで、今日のお稽古のお菓子は、老松製…

菊の節句

今日は旧暦9月9日、重陽の節句です。前の晩 庭先の菊の花の上に真綿を置いておき、朝 夜露をたっぷり含んだその綿で身体の穢れをぬぐい無病息災を願う・・という行事です。 菊の香りのする夜露を、お酒のなかに一滴たらしていただいて、身体の中から浄めてみ…

紅葉 黄葉 三昧

思わず ぶら下がって~

錦秋

今年も来て良かった!福井県大野市 刈込池は今 絶景です。

手間隙かけて

お茶の先生のご自宅で毎年作られている大徳寺納豆。 まず大豆を煮て、はったい粉をまぶして、室(むろ)にいれ麹菌を自然発酵させる ↓ 塩水を入れ混ぜ合わせる ↓ なじんだ頃に天日干しに外へと出す 一日に何度となくかき混ぜ熟成させつつ、二ヶ月前後かけて…

しどけない

舞鶴で源氏物語講座の2回目。今日は、有名な「雨夜の品定め」という場面です。梅雨時、光源氏のもとに親友が集まっての女性談義。 今も昔も思うところは同じで、可笑しくってついつい笑ってしまいます。 さて光源氏は、どんな様子で話を聞いているのかといえ…

返り咲き

あれ?紫陽花?!?京都市役所そばで見つけました。 ほっこり気分(^^)

結婚して28年、初めてここを訪れました。 日本ではじめての機械やレントゲン装置の展示よりも、私が興味を引かれたのは、ステンドグラス明治27年、桜の花と葉でデザインされた「日本」の文字。 西洋にならいながらも、日本独自の技術を追求する志が現れてい…

秋の夜長

10月も10日が過ぎ、ずいぶん日暮れが早くなりました。秋の夜長、温かい紅茶を飲みながらゆったり読書をして過ごすのもいいですね。 でも、切ない恋をしてひとり思い悩んでいるときは、秋の夜長は永遠と思えるほど長く寂しい時間です・・ 「あしびきの山鳥の…

坐禅

久しぶりに建仁寺 両足院を訪れました。透明な朝の空気、瑞々しい緑、鳥の声、 そこで「今 だだ ここに坐り、呼吸と戯れる」時間。気持ちのいい朝でした。 ところで、「坐」と「座」の違いは? 「坐」は「人+人+土」で、地面に尻をつけることを表します。 …

寒露

朝晩 ずいぶん冷えるようになりました。またひとつ季節は進み、 二十四節気「寒露」 七十二候「鴻雁来(こうがんきたる)」 春にやってきた燕と交代するかのように、雁が渡ってきます。 これからの季節、おでんなどで活躍する「がんもどき」、漢字では雁擬き・…

霧の亀岡

日中はまだまだ暑いですが、朝晩はずいぶん肌寒くなりました。今朝は霧が立ち込めています。 霧は、地表近くにある空気中に水滴がうかんでいる状態。 露は、空気中の水蒸気が水滴になって物の表面に付着している様子。 霜は、気温が低いとき、空気中の水蒸気…

鹿の声

昔から月や紅葉、露や虫の音・鹿の声などに、秋を感じてきました。 「夕されば小倉の山に鳴く鹿の 今宵は鳴かず寝(ゐ)ねにけらしも」 「奥山に紅葉ふみわけ鳴く鹿の 声聞くときぞ秋はかなしき」 切ない鹿の声を聞かれたことはありますか?私の住む所は、どこ…

神無月

「神無月くれやすき日の色なれば 霜の下葉に風もたまらず」藤原定家 今日から10月。 昔は旧暦10月から冬の始まりでした。 昼の時間が短く、弱々しい光の色。 草木の下葉に付いた霜がなかなか融けず、葉を枯らしてしまい、モノトーンの世界を作りあげてゆく。…