葭風会だより

(かふうかいだより) 季節を感じてひとりごと 教室のお問い合わせ等はkafukai.hayakawa@gmail.comへどうぞ。

2015-01-01から1年間の記事一覧

爽やか

棲んだ青空と気持ちのいい風 春は麗らか(うららか) 初夏は清々しい(すがすがしい) 秋は爽やか(さわやか) 季節とともに言葉が変化する、日本の美しい文化ですね。

十六夜

いざよう・・ちょっとためらって という意。 満月に対して、ちょっとためらって 少しゆっくり登ってくる月満月に対して、ちょっとためらって 少し小さくなって出てくる月 十六夜(いざよい)、綺麗な言葉ですね。 泉涌寺限定 御用菓子「み月」 笹屋伊織製

十五夜

「月にむら雲 花に風」 美しい月に雲がかかり せっかくの月が見えず、満開の花には風が吹いて花を散らしてしまう。 転じて、思うようにはいかないということの例え。 しかしそれは美しさを際立たせるものでもあります。

月の桂

「ひさかたの月の桂も秋はなほ もみぢすればや照りまさるらむ 」 壬生忠岑 月には桂の木が生えているという。 その桂の葉が紅葉するから、秋の月はこんなにも照り輝くのだろうか・・ 綺麗な歌です。 私の好きな歌のひとつです。 そういえば、そんなお酒があ…

曼珠沙華

真っ赤に咲く曼珠沙華。 この花を見ると、子供の頃、朝日新聞の日曜版に連載されていた(1970年から1977年まで)切り絵を思い出します。滝平 次郎氏の切り絵でしたが、子供心に、切り絵の曼珠沙華が妖艶で、訳もなく恐ろしく感じたものでした。 秋のお彼岸の頃…

金木犀

木犀の香にあけたての障子かな 高浜虚子 普段は存在を意識していなかったのに、香りで ハッと振り返ってしまう金木犀。甘く切ない 若かりし頃の淡い恋の香り 我が家の金木犀は、今にも弾けそうな蕾です。

彼岸の入り

西の遙か彼方にあると考えられている極楽浄土(彼岸)。秋分は、太陽が真東から昇り、真西に沈みます。 彼岸への道しるべとなる西に沈む太陽を礼拝し、遙か彼方の極楽浄土に思いをはせ、ご先祖さまを拝みます。 ところで、お供えもの、 春は「ぼた餅」秋は「お…

三葉の松

亀岡 保津町の旧家で行われている論語の勉強会に参加させていただきました。真の学問とは、をテーマにお勉強。 ちょっと難しくて目で追うのが精一杯でしたが、時折吹き込んでくる爽やかな風が気持ちのよい午後でした。お庭にはとても珍しい三葉の松の木。 こ…

新講座

舞鶴で「源氏物語の世界」を始めました。 舞鶴で源氏物語のお話をさせていただくのは、3回目。 いつもたくさんの方にお越しいただき、ありがとうございます。光源氏を愛したたくさんの女性たちの喜怒哀楽にスポットを当てながら、54帖を順にお話しして参り…

秋 見つけた

教林坊 お香の会の日雨が降りだす前のしっとりした空気の中で、伽羅の香りを聞くひととき 少しずつ秋が進んでいます。次回は10月21日(水)です。

初黄葉

少し黄葉がはじまった木曽駒ヶ岳・宝剣岳へ 3000m級の山は一気に秋が駆け抜けてゆきます。今月末には紅葉のピークを迎え、10月入ると雪の世界。楽しみがいっぱい~

八朔

今日は旧暦8月1日。 8月の朔日で、八朔。早稲の穂が実る頃、農民の間で初穂をお世話になった人にに贈る風習がありました。 これを「田の実の節句」と呼んでいたそうです。この「たのみ」を「頼み」にかけ、武家や公家の間でも、日頃お世話になっている(…

拾翠亭

京都御苑の中にあるお茶室 拾翠亭 九条家の別荘として二百年ほど前に建てられたそのままの姿を楽しむことができます。 10月29日(木)、こちらでお香の会をさせていただきます。少し紅葉した庭を眺めながら、伽羅の香りを楽しむひとときを・・ 10時半から 13時…

五風十雨

この度の大雨で被害にあわれた方々のご無事をお祈りいたします。 五日一風 十日一雨 風不鳴枝 雨不破塊 (いつかにいっぷう とおかにいちう かぜえだをならさず あめつちくれをやぶらず)略して「五風十雨」・・ 気候が順調で農作物が順調に育つこと。 また世…

白露(はくろ)

今日は二十四節気の「白露」夜露が降りる頃となりました。旧暦の9月8日の晩、庭の菊の花の上に真綿をのせておき、翌朝 露をふくみしっとりとした真綿で身体の穢れをぬぐう行事が、重陽の節句です。これを「被せ綿(きせわた)」といいます。 新暦だと菊の花は…

ムラサキシキブ

平安時代中期 一条天皇の中宮 彰子に仕えた紫式部に由来してつけられた名前とか・・6月頃に花が咲き、秋に実をつけます。花言葉は「愛され上手」「上品」「聡明」 さて、舞鶴で新しく源氏物語の講座を始めます。 光源氏を愛した女性たちからの目線で、源氏物…

大徳寺納豆

お茶のお稽古に伺い、門をくぐったとたん、い~ぃ香り(^^)あぁ 今年もこの時期がやって来たのだと、うきうきします。 大徳寺納豆 熟成中 作り方(本家磯田のHPより) まず大豆を煮る ↓ 煮た大豆にはったい粉をまぶして、室(むろ)にいれ麹菌を自然発酵させる …

秋の七種(ななくさ)

万葉集 山上億良「秋の野に咲きたる花を指折り(およびおり) かき数ふれば七種の花萩の花 尾花 葛花 常夏の花 女郎花 また藤袴 朝顔の花」(秋の野に咲く花を指を折りながらひとつひとつ数えてみると、七種類の花がありました。 ハギ・ススキ・クズ・ナデシコ…

豊作占い

小雨降るなか、松尾大社へお詣り。 松尾大社の鳥居に付けられているのは、脇勧請(わきかんじょう)という榊の束。榊の束は12個(閏年は13個)で、榊の枯れ方によって、月々の農作物の出来具合を占ったそうです。 榊が完全に枯れると豊作だそうです。 ここは4…

長月

秋雨全線が停滞し、すっきりしないお天気が続きます。今日から9月。 そして、今日は二百十日。稲穂が重たそうに頭を垂れはじめました。 しかし昔からこの時期は台風が相次いで襲来し、農作物が被害を受けることもしばしば。天気予報のなかった昔は、立春から…

天地始粛

今日から七十二候「天地始粛」(てんちはじめてさむし)という季節に入りました。 「粛」には、縮む、鎮まる、弱まるという意味があります。 朝の空気が肌寒く、あんなに暑かったほんの2週間前が懐かしく感じられます。

雲海

版画家 奥山義人氏に新しく作っていただいた住所印 私のプライベートバージョン、雲海広がる山~ 朝晩 とても涼しくなりましたね。 そろそろ霧が発生する時期になります。 今年はここの雲海を狙っています。 ↓ http://www.city.asago.hyogo.jp/0000000332.ht…

処暑

処・・とどまる、やむ という意味。 窓から入ってくる風が涼しくて、まさに「処暑(しょしょ)」 「秋きぬと目にはさやかに見えねども 風の音にぞおどろかれぬる」藤原敏行(秋が来たことが目にははっきりと見えないけれど、ふとした瞬間 風の音に秋の到来を感…

風あざみ

♪井上陽水♪ 夏が過ぎ 風あざみ 誰のあこがれに さまよう 青空に 残された 私の心は 夏模様 トゲトゲの葉をもつあざみ。 花言葉は「触れないで」花を折ろうとするとトゲが刺さって驚くことから、「驚きあきれる」を意味する古語「あざむ」が語源になったとい…

花ホトトギス

花言葉 永遠にあなたのもの。秘めた恋。「尋ねても言うてもならぬ事がある 花ホトトギス風にうなずく」鳥海昭子 鳥のホトトギスの胸にある斑点模様と似ているので、花ホトトギスと呼ばれます。 ホトトギスは夏を象徴する鳥ですが、花は秋 の野山の日陰にひっ…

秋の気配

お盆明け、お天気の良さそうな大山へ。 もう秋の装い

送り火

戦後70年の節目を迎え、いろいろな思いで送り火を見つめる人々。 この五山の送り火は、いつ だれが どのような目的で 始めたのか、全く記録に残っていません。また、なぜ大文字・妙法・船形・左大文字・鳥居形 なのか・・ それも謎のままです。 送り火が終わ…

トリ貝鮨

佐伯灯籠は、亀岡の稗田野地域の夏祭り。 平安時代に京都御所より灯籠が下賜されたのを祝い、五穀豊穣を願う祭りとして始まったといわれています。 奉納される人形浄瑠璃は、国の重要無形民俗文化財に指定されています。 このお祭りに欠かせない食べ物が「ト…

夏の日

立秋を過ぎ、朝晩の風に涼しさを感じたり、 積乱雲の向こうには ウロコ雲が現れたり、 季節はちゃんと進んでいます。 夏の日の思い出のひとつ

涼風至

二十四節気 立秋をむかえました。 その初めは、「涼風至(すずかぜいたる)」 うとうとしていたら、窓から入ってくる風が少し涼しくて、心地よくて、またそのまま眠ってしまいました。 今日から次の処暑までが、残暑お見舞いの時期になります。