葭風会だより

(かふうかいだより) 季節を感じてひとりごと 教室のお問い合わせ等はkafukai.hayakawa@gmail.comへどうぞ。

霞立つ

霞立つ春の山辺はとをけれど 吹きくる風は花の香ぞする
在原元方

(霞たちこめる春の山辺は遠いけれど、吹いてくる風は、梅だろうか、花の香りがするなぁ)


f:id:kafu-kai:20210211180332j:plain

f:id:kafu-kai:20210211180401j:plain

復原? 復元?

f:id:kafu-kai:20210210151257j:plain

奈良県 平城宮跡歴史公園にある復原された遣唐使船。

今から1300年以上前に、こんな小さな船に100人ほどの人達が乗り込んで、大陸に向かったのですね。

船酔いする私には、想像もできない過酷な船旅だったことでしょう…

f:id:kafu-kai:20210210151820j:plain

さて、復原?復元?

「復原」は、元々の姿が改造されたり、変化してしまった現状の姿を元通りに戻すこと。
「復元」は、失われて消えてしまったものを、かつての姿どおりにあらたにつくること。

そうすると復元のような気がするんですが、この船は復原です。

母の味

節分のときに母から送られてきた巻き寿司の写真を見て、
母の味が懐かしくなり、おねだりしたら、巻き寿司弁当を作ってくれました。

f:id:kafu-kai:20210209161145j:plain

ぷりぷりの数の子や鯵など、中身がパワーアップ

紅梅色で優しい母の味がじんわり染み渡ります。

f:id:kafu-kai:20210209161611j:plain

少し春ある心地

「空寒み花にまがへて散る雪に
少し春ある心地こそすれ」

(空が寒く はらはら散る雪が、まるで桜の花が舞っているように見えてきて、
ほんの少し春めいた気分になるなぁ)

上の句は清少納言、下の句は藤原公任、
ふたりの共同作品です。
とても綺麗な歌ですね。



今日はチラチラと雪が舞う日になりました。
散歩途中で見つけた春。

f:id:kafu-kai:20210204160244j:plain

f:id:kafu-kai:20210204160304j:plain

立春大吉

f:id:kafu-kai:20210203135649j:plain

こんな本 ご存知ですか?

中は日付のみ。

本を作り上げるのは私。


元日から毎日ひとことずつ、目に止まった言葉や、心に響いた言葉や、喜怒哀楽を記しています。


三日坊主を脱出して、立春を迎えました。


いい一年になりますように。。