2020-03-10 修二会 東大寺開山堂のすぐそばに咲く「のりこぼし」という椿。赤い花びらに糊をこぼしたかのような白いにじみがあります。東大寺のお水取り「修二会」では、 練行衆の方々がこの糊こぼしの椿の造花を作り、二月堂の本尊 十一面観音さまに捧げるそうです。その造花を模して作られたお菓子は、この時期だけのもの。 火の粉を浴びて、無病息災を願いました。
2020-03-09 故里(ふるさと)の梅 「人はいさ心も知らずふるさとは 花ぞ昔の香ににほひける」紀貫之 久しぶりに訪れた長谷寺。 いつもの宿の女主人が、「お久しぶりね。私は変わらずあなたを待っていたのに、私のことなんてすっかり忘れてしまったのでしょう」と、声をかけてくる。紀貫之は、「いやいや どうだか、人の心なんてあてにならないよ。でもふるさとの梅の花は、変わらずよい香りで迎えてくれるものだ」と、返したという。 その故里の梅の木が、長谷寺の境内にあります。 なんとか花が残ってくれていました。
2020-03-07 なずな [花の下に付いている果実の形が、三味線の撥(ばち)によく似ているので、 三味線を弾く音を表現して「ぺんぺん草」と呼ばれます。 これを陰干ししたのちに煎じたり、煮詰めたり、黒焼きするなどしたものは、肝臓病・解熱・血便・血尿・下痢・便秘・高血圧・止血・生理不順・腹痛・吐血・利尿・慢性腎炎・むくみ・目の充血や痛みに効くそうさすが春の七草のひとつ、とっても優れた薬草です。
2020-03-06 ねじりまんぽ ねじれた まんぽ(トンネル) このトンネルの真上には蹴上インクラインがあります。 昔インクラインは琵琶湖疎水による大津~京都の船運ルートとして、台車に乗った船が通っていました。『ねじりまんぽ』は、その重さに耐えられる構造として、トンネル内壁の煉瓦を斜めに巻き、トンネル自体もインクラインと直角にならないように、斜めに掘られています。そのため『ねじりまんぽ』と呼ばれています。 ここは桜の名所のひとつ。桜が咲く頃には、コロナウイルスが収まってくれていることを願います。