葭風会だより

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奈良のかき氷文化

空前の大ブームといわれる奈良のかき氷。

夏だけでなく、春も秋も冬もかき氷を食するのが奈良女子とか。

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初体験で、なんと ふたつをぺろり。
ちょっと体が冷えましたが・・

修二会

東大寺開山堂のすぐそばに咲く「のりこぼし」という椿。

赤い花びらに糊をこぼしたかのような白いにじみがあります。

東大寺のお水取り「修二会」では、
練行衆の方々がこの糊こぼしの椿の造花を作り、二月堂の本尊 十一面観音さまに捧げるそうです。

その造花を模して作られたお菓子は、この時期だけのもの。
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火の粉を浴びて、無病息災を願いました。

故里(ふるさと)の梅

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「人はいさ心も知らずふるさとは 花ぞ昔の香ににほひける」

紀貫之


久しぶりに訪れた長谷寺
いつもの宿の女主人が、「お久しぶりね。私は変わらずあなたを待っていたのに、私のことなんてすっかり忘れてしまったのでしょう」と、声をかけてくる。

紀貫之は、「いやいや どうだか、人の心なんてあてにならないよ。でもふるさとの梅の花は、変わらずよい香りで迎えてくれるものだ」と、返したという。


その故里の梅の木が、長谷寺の境内にあります。
なんとか花が残ってくれていました。

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なずな

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花の下に付いている果実の形が、三味線の撥(ばち)によく似ているので、
三味線を弾く音を表現して「ぺんぺん草」と呼ばれます。


これを陰干ししたのちに煎じたり、煮詰めたり、黒焼きするなどしたものは、肝臓病・解熱・血便・血尿・下痢・便秘・高血圧・止血・生理不順・腹痛・吐血・利尿・慢性腎炎・むくみ・目の充血や痛みに効くそう

さすが春の七草のひとつ、とっても優れた薬草です。

ねじりまんぽ

ねじれた まんぽ(トンネル)

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このトンネルの真上には蹴上インクラインがあります。
インクラインは琵琶湖疎水による大津~京都の船運ルートとして、台車に乗った船が通っていました。

『ねじりまんぽ』は、その重さに耐えられる構造として、トンネル内壁の煉瓦を斜めに巻き、トンネル自体もインクラインと直角にならないように、斜めに掘られています。

そのため『ねじりまんぽ』と呼ばれています。


ここは桜の名所のひとつ。

桜が咲く頃には、コロナウイルスが収まってくれていることを願います。