葭風会だより

(かふうかいだより) 季節を感じてひとりごと 教室のお問い合わせ等はkafukai.hayakawa@gmail.comへどうぞ。

あふひ

昨日は葵祭りが行われました。

上賀茂神社・下鴨神社の例祭ですので、正しくは「賀茂祭」ですが、
賀茂祭が葵祭と呼ばれるようになったのは、江戸時代の1694年(元禄7)に祭が再興されたとき、
当日の内裏宸殿の御簾をはじめ、牛車、勅使、供奉者の衣冠、牛馬にいたるまで、すべて葵の葉で飾ったからだそうです。


葵は、歴史的仮名遣で「あふひ」と書きます。
「逢ふ日」と掛詞になり、恋の和歌によく詠まれます。

f:id:kafu-kai:20170516084508j:plain

夏がくれば思い出す~

f:id:kafu-kai:20170511083232j:plain
長野県阿智村にて


とても珍しい黄色い水芭蕉。

見つけると、幸せになれるそうです(^^)


この黄色い部分は「苞(ほう)」と呼ばれ、
芽や蕾を包み保護する小形の葉だそうです。



立夏も過ぎ、いよいよ夏がやってきますね~

朴葉

f:id:kafu-kai:20170510151204j:plain

長野県南木曽町を通る中山道の妻籠宿で、
朴葉(ほおば)に包まれた もちもちお団子みつけました。

f:id:kafu-kai:20170510151345j:plain


「ほおば」の「ほう」は、包むという意味。


香りが良く殺菌効果があるので、この葉で食べ物を包んだり、お皿のように用いたそうです。


 

 

自然の恵みに感謝

国内最大の縄文遺跡 青森市の三内丸山遺跡の発掘現場から、5000年前のタラの木(タラの芽)の種が発見されました。

縄文土器を使い、灰汁抜きや塩漬けもしていたと推測されています。



ゴールデンウィークあけの信州の静かなキャンプ場。
採りたてのタラの芽などの山菜を天ぷらに。パスタに。

自然の恵みに感謝です。


f:id:kafu-kai:20170509184855j:plain

f:id:kafu-kai:20170509184946j:plain

f:id:kafu-kai:20170509185109j:plain

鯉のぼり

f:id:kafu-kai:20170505090004j:plain
(友人の写真、鯉がとっても気持ち良さそうだったので、拝借)



♪甍(いらか)の波と雲の波
重なる波の中空(なかぞら)を
橘かおる朝風に
高く泳ぐや、鯉のぼり


♪開ける広きその口に
舟をも呑まん様(さま)見えて
ゆたかに振う尾鰭(おひれ)には
物に動ぜぬ姿あり


♪百瀬(ももせ)の滝を登りなば
たちまち竜になりぬべき
わが身に似よや男子(おのこご)と
空に躍るや鯉のぼり



黄河の上流にある「竜門」という激流の滝、
ここを登りきった鯉は竜となる
という故事から、
出世への関門を「登竜門」といいます。


鯉のぼり、我が子の出世を願いう親の心です。