八十八夜
野にも山にも若葉が茂る~♪
良い季節になりました。
八十八夜
野にも山にも若葉が茂る~♪
良い季節になりました。
700年前後に生きた大伴旅人は、大変なお酒好きだったようで、
万葉集の中に13首の「酒を讚むる歌」が残されています。
「験(しるし)なき ものを思はずは 一坏(ひとつき)の 濁れる酒を 飲むべくあるらし」
(悩んでもしょうがない。
それよりまずは一杯の酒を飲もうじゃないか)
「価(あたひ)なき 宝といふとも 一坏(ひとつき)の 濁れる酒に あにまさめやも」
(どんなに高価な宝といえども、
一杯の酒にまさることがあろうか)
ウェスティン都ホテルで地酒フェスタがあり、好みのお酒を見つけてきました(^^)
光源氏が牛車に乗って、ここを通り花散里を訪れます。
「橘の香をなつかしみほととぎす 花散里を訪ねてぞとふ」
花は散り、季節が変わり、今は優しい緑が私たちを包んでくれます。
花散里と光源氏、男女の関係は終わってしまったけれど、花散里の優しさに包まれ、心の魅力で繋がってゆくふたりです。
GWを前に、初夏の日射しが降り注いでいます。
新緑に太陽が当たり、キラキラ反射した光が白く見える、そんな頃となりました。
「春すぎて夏来にけらし白妙の 衣ほすてふ天の香具山」持統天皇
標高152mの山頂から眺めた古都 奈良の街。
新緑の教林坊でお香の会
「五月待つ 花橘の香をかげば 昔の人の袖の香ぞする」
をテーマに香でおあそび。
清々しい橘の花の香がどこからともなく漂ってきたら、
そういえば あのひと 今どうしてるかしら・・
と、ふと昔 好きだった方のことを思い出してしまいます。
そんな歌です。
次回は5月17日(水) 午前10時からです。
宜しくお願いいたします。
悪天候予報の中、がら空きの吉野へ。
なんと雨に降られず、千本桜をひとりじめ
この山の奥深くに、西行は庵を結んでいました。
桜を愛した西行
「吉野山 梢の花を見し日より 心は身にも添はずなりにき」
(吉野山の桜をはるか遠くから望み見たその日から、私の心は花でいっぱいになってしまった)
近江八景のひとつ 瀬田の夕照にちなんで命名された茶室「夕照庵」で席入りのお稽古をいたしました。
窓から見える名残りの桜。
「散る桜 残る桜も 散る桜」良寛