葭風会だより

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逢坂の関

これやこの行くも帰るも別れては 知るも知らぬも逢坂の関
蝉丸


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逢坂の関は、会者定離(えしゃじょうり)
(会えば必ず別れがあり、別れてはまた出会いがある、この世は無常だ、という意味)の場として、いろんな歌に詠まれ、物語の大切な場面に登場してきました。


源氏物語の関屋は、光源氏と空蝉の再会の場面です。
愛するがゆえに光源氏を拒み続けた空蝉。
ずっと心の奥にしまっていた熱い想いを、12年ぶりの偶然の再会で懐かしく思い出し、歌を詠み合います。


石碑のそばで蝉の脱け殻を見つけました。