2020-08-09 逢坂の関 これやこの行くも帰るも別れては 知るも知らぬも逢坂の関 蝉丸 逢坂の関は、会者定離(えしゃじょうり) (会えば必ず別れがあり、別れてはまた出会いがある、この世は無常だ、という意味)の場として、いろんな歌に詠まれ、物語の大切な場面に登場してきました。 源氏物語の関屋は、光源氏と空蝉の再会の場面です。 愛するがゆえに光源氏を拒み続けた空蝉。 ずっと心の奥にしまっていた熱い想いを、12年ぶりの偶然の再会で懐かしく思い出し、歌を詠み合います。 石碑のそばで蝉の脱け殻を見つけました。