葭風会だより

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立てば芍薬 座れば牡丹

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美しい女性をたとえる言葉
「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」



生薬としての芍薬、牡丹、百合

芍薬
ボタン科の芍薬の根を乾燥したものです。皮を除去したものを白芍(びゃくしゃく)、皮付きのものを赤芍(せきしゃく)と称します。
芍薬の「芍」は薬の意味です。「芍薬」は「薬の中の薬」という意味なのでしょう。鎮痛、鎮痙薬。筋肉とくに腹直筋を緩和します。「当帰芍薬散」、「芍薬甘草湯」などの婦人に処方されることが多い漢方薬に配合されています。

※牡丹
ボタン科の牡丹の根皮を乾燥させたものです。独特の芳香を有し、鎮静、鎮痛、駆お血薬として婦人科疾患などに用いられます。「大黄牡丹皮湯」、「桂枝茯苓丸」などに配合されています。

※百合(びゃくごう)
ユリ科の百合(多種類が用いられている)の鱗茎の鱗片を乾燥させたものです。消炎、鎮咳、利尿、鎮静薬として用いられます。中国の後漢時代の中医学者である張仲景は、百合の精神安定薬的な効用を示しました。「百合知母湯」、「百合地黄湯」などに配合されます。


緊急事態宣言が解除された県もありますが、まだまだ自粛は続きます。
身体に不調を感じたときは、こんな生薬も服用してみて、美しい姿を目指したいと思います。