2016-07-31 夕立 突然空が曇り、天地がひっくり返ったような雨、風、そして雷鳴。夕立とは、神々・精霊の物騒な活動が活発になる夕暮れという時間帯に対する、古人の不安が籠められた言葉だという。 「夕立の雲もとまらぬ夏の日の かたぶく山にひぐらしの声 」式子内親王 (夕立を降らせた雲はもう消えてしまった。夏の夕日が沈んでいく山で、ひぐらしの声が響いている) 先程まで荒れ狂っていた空なのに、 何事もなかったかのように、青空がのぞき、蝉が鳴く穏やかな夕暮れ時に戻りました。