2014-08-30 蟲の声 『なぐさむる君もありとは思へども なほ夕暮れはものぞかなしき』 和泉式部 (この世に、あなたの優しさを越える慰めがあろうとは思っておりません。それなのに、夕暮れ時はどうにもならない悲しみに襲われるのです。) 秋の夕暮れ、空気が黄色に染まったかと思うと、あっという間に夜のとばりがおり、蟲の声に包まれる。もの悲しくなる時間です。