葭風会だより

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寒牡丹

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牡丹は中国では花の王様と言われ
「百花王」「富貴花」「華王」「花神」などの異名があります。


立春を過ぎたとはいえ まだまだ寒いこの時期に、見事に咲く花を見ると、なんともいえない温かさを感じます。


「そのあたりほのとぬくしや寒牡丹 虚子」

春たちける日

「袖ひちてむすびし水のこほれるを 春立つけふの風やとくらん」紀貫之

(去年の夏、袖を濡らしながら両手にすくい取った水が、冬の寒さで凍っていたのを、立春の今日の風が解かしてくれるだろうか・・)


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立春

安土山から登る太陽、穏やかな朝です。

鳴滝

右京区鳴滝。

車の往来が激しい 周山街道からほんのちょっと入ったところに、
高さ3メートルほどの小さな滝があります。

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昔々 ある雨上がりの午後、滝の音がいつもと違って、大きな音を轟かせていました。
不思議に思った村人がお寺の和尚さんに相談し、村人を高台へと避難させました。
するとその夜に大洪水が起こり、村は流されてしまいましたが、村人は無事に助かったということです。

この時以来、この滝は「鳴滝」と呼ばれています。



滝のそばに 芭蕉の句碑があります。

「梅白し昨日や鶴を盗まれし」
芭蕉 42歳の時、鳴滝にある知人の山荘を訪ねた折りに詠みました。

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睦月尽

昨日は春のような陽気でしたが、今朝はまたまた寒さが戻りました。

暖かかったり、寒かったりを繰り返すのは、春が近づいている証です。


「春近し」「春隣る」「春遠からじ」「春待つ」


一月最終日となりました。
まもなく立春。

心も体も春を待ちます。

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目白押し

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メジロが蜜柑をついばみにやって来ました。


「目白押し」とは、
・多人数が込み合って並ぶこと。
・物事が集中してあること。

これはメジロの習性で、木々に押し合って止まるところから生まれた言葉です。


蜜柑をついばみにやって来たメジロは、一羽でしたけど・・